この記事では、KARTE Blocksの5つの利用シーンのうち、 【5.LPO(ランディングページ最適化)】 での活用事例についてご紹介していきます。
施策1
広告訴求メッセージに合わせてメインバナーを出しわけ。制作工程数を最小限に、複数イメージのLPを高速に展開(ブランディア)
背景
- アフィリエイトサイトやポイントサイト等、多方面でサービスの認知拡大に取り組んでいるため、各チャネルでの訴求内容や流入時のユーザーの動機ごとに別々のLPを用意したいと考えていた。
- ただ、LPの制作には通常コーディングからテストアップ、本アップロードまでに細かな工数と手間がかかってしまう。限られた社内の制作・開発リソースは高度な施策や改修に優先させ、LPの運用は新規獲得チームで迅速に対応したいと考えていた。
取り組み
- ベースとなるLP(単一URL)に対し、媒体や流入元の広告訴求メッセージに合わせてメインバナーを出し分け。(※ 流入時のクエリパラメータを参照)
結果/学び
- テストアップや変更箇所のコードの統合作業等を省略、LP制作工程数を圧縮できた。
- 各出し分けごとに結果数値まで確認ができるため、作って終わりにせず、PDCAを強く意識して継続的に改善に取り組めるようになった。
施策2
広告訴求メッセージ別にLPのファーストビューを出しわけ。 直帰率が24%改善、CVRも160%改善するパターンも(cotree)
背景
- リスティング広告による集客を強化したが、サービスへの興味が顕在化していないユーザーもLPに多く来訪するようになり、広告効果が伸び悩んでいた。Google Analyticsでの分析によると、LPの上部で多くのユーザーが離脱していた。
- LP改修はエンジニアに全て開発依頼が必要で、リソースと事業優先度の観点で諦めざるを得ない状況だった。
取り組み
- 流入時の広告の訴求メッセージ・配信対象ユーザーを踏まえ、エンジニアリソースをかけずに、従来のLP1つでファーストビュー(サブタイトルや上部口コミエリア)を出し分け。
結果/学び:
- 広範なユーザーを対象にした「カウンセリング一般」の広告に対して、LPの改善施策では期待される効果は見られなかった。
- 一方、「仕事・キャリア軸」「子育て軸」の広告に合わせたLP施策では共に直帰率・CVRが大きく改善し、流入ユーザーに合わせたメッセージが有効という仮説を立証できた。 特に、「仕事・キャリア軸」に合わせたLP施策では、施策実施前と比べて、直帰率は約24%改善、CVRは約160%程度改善した。(※ 2021年8月 株式会社cotree調べ)
施策3
ブロック分析から「問い合わせボタン」に課題を発見。ABテストを実施した結果、フォームページへの遷移数アップ(アルコム)
背景
- 防犯カメラの取り付け工事を紹介するページのブロック別数値を見てみると、CTAである「問い合わせボタン」のクリック率が想定より悪い ことが判明した。
- 「無理な営業連絡が来るのでは」といった心理的なハードルが原因になっているのではという仮説があった。
取り組み
- お問い合わせボタンを目立たせ、問い合わせのハードルを下げる為、ボタンの上にイラスト付きの画像を追加した。
結果/学び
- 問い合わせボタンのクリック率が増加し、フォームページへの遷移数が向上した。
- ブロック毎の分析から課題を発見し、アイディアの実装までエンジニアの手を借りずにスムーズに対応することができた。
施策4
トライアル体験キャンペーンの訴求ポイントをABテスト。顧客の反応を数値で正しく評価し、「安さ」だけでないサービスの強みを再認識(ベアーズ)
背景
- 家事代行サービスの利便性をまず体感していただくため、新規ユーザー向けに初回お試しプランのご案内に注力している。
- 過去のユーザーアンケート調査では「金額」を気にされるユーザーが多く、割安なプランを提供すればお客様の反応が上がるのではという定性的な仮説を持っていた。
取り組み
- 初回お試しを案内するLPにて申し込み導線(CTAボタン)の下に、家事代行サービスの中から「掃除」に特化させた低価格ライトプランをバナーで告知するテストを実施。
結果/学び
- 仮説に反し、低価格訴求のライトプランの申し込みは少ない結果となった。
- そこで、家事代行に期待する内容はお客様によってニーズが様々であることを鑑み、ご要望に沿ってプラン内容をカスタマイズができる点を訴求したバナーで再度テストしたところ、お問い合わせ数が大きく向上した。訴求メッセージのテストを通じ、自社サービスの強み・顧客理解につながり、他取り組みにも活かせるようになった。
施策5
情報過多になりがちなトップページで、検討フェーズが浅いユーザーにだけ導線を絞って最適化
背景:
- トップページには申し込みへの熱量や検討状態の異なる多様なユーザーが訪問しているが、常に一律のコンテンツ・導線を表示していた
- 最初のステップである無料体験や相談の申込につながる手前で、特に検討度が浅いユーザーには情報過多で迷わせてしまっているのではないか、と考えていた
取り組み:
- 初回来訪かつGoogle検索から来訪しているユーザーには、トップページの一部コンテンツを非表示にして、情報量を抑えて特におすすめの受講コースの紹介やサービスの魅力をシンプルに伝える見せ方を検証
結果:
- 情報量を抑えたパターンでは、無料体験申し込み率が約284%に改善。(※ 2022年10月〜11月 キラメックス株式会社調べ)
施策6
LPの手軽なキャッチコピー変更で、無料相談の申込数が約143%に増加
背景:
- サービスのマーケティング戦略のアップデートにより、LPで訴求すべきターゲットが変更
取り組み:
- 無料相談のLPのキャッチコピーを「どうやってプログラマーになったの?」といった文言から変更し、数パターンテスト
結果:
- 今の生活や仕事の不満に対して寄り添うキャッチコピーのパターンで、当LP経由の無料相談申し込みが約143%に増加。(※ 2022年8月 キラメックス株式会社調べ)
- 施策の成果が確約できないような場合でも、エンジニアの工数を気にせず気軽にアイデアを検証できるようになった
施策7
LPの導線改修をエンジニアに頼らず高速実装。CVRが約200%に向上
背景:
- 「MOOCRES」サービスにおいて、個別相談会の申込に進む上で「受講生の声」「コース・料金」コンテンツが重要であることがアクセス分析でわかっていた
- しかし、トップページをSPで閲覧すると、これらのコンテンツへの導線がハンバーガーメニュー内に隠れてしまっており、遷移しづらい状況だった
取り組み:
- 「受講生の声」と「コース・料金」に関するページへの導線セクションを追加で設置
結果:
- エンジニアとの調整・作業工数をかけず、1時間ほどでスピーディに実装・検証できた
- 当初の仮説通り、導線設置によって個別相談会の申込率が約200%に向上。(※ 2022年10月 キラメックス株式会社調べ)
KARTE Blocks導入企業様での 【LPO(ランディングページ最適化)で活用する】 の活用事例をご紹介しました。
その他の事例については、以下よりご確認ください。
- サイトをブロックに分解し、更新・管理する
- ブロックごとに数値を計測・分析し、改善のための気づきを得る
- アイデアをすぐに試す、ABテストする
- パーソナライズでパフォーマンスを向上する
- (本記事)LPO(ランディングページ最適化)で活用する
KARTE Blocksについて詳しくは、サービスサイトをご覧ください。
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