LP改善の施策数が12倍、会員登録率が6倍まで向上した施策も!「ミドルの転職」による広告成果を高めるLPO
- 社名
- エン・ジャパン株式会社
- サービス名
- ミドルの転職
- 事業内容
ミドルの転職は、30代・40代を中心とした「ミドル世代」の転職を支援する求人情報サイトです。ミドル世代向けの求人を国内最大規模で掲載しており、経営幹部・CxO・部長クラスの募集など年収1000万円を超えるハイクラス求人も豊富です。
エン・ジャパン株式会社の運営する『ミドルの転職』は30代・40代を中心とした「ミドル世代」の転職を支援する求人情報サイトです。
ミドルの転職では2022年からKARTE Blocksを導入し、LPの改善を効率化。「月に一度できるかできないか」だっ たLPの改善を、月に12回も実行できるようになりました。なかにはCVRが6倍になった施策もあるそうです。
改善を率いるのは、デジタルプロダクト開発本部 デジタルマーケティング部 クリエイティブグループの八ツ田穂波様と加藤結帆様。どのように活用を進め、CVR向上などの成果につなげているのでしょうか。導入背景から施策事例、チームの変化を伺いました。
ミドル世代の多様な転職ニーズに応える「ミドルの転職」
まずは「ミドルの転職」のサービス概要を教えてください。
加藤:ミドルの転職は、30代・40代を中心とした「ミドル世代」の転職を支援する求人情報サイトです。ミドル世代向けの求人を国内最大規模で掲載しており、経営幹部・CxO・部長クラスの募集など年収1000万円を超えるハイクラス求人も豊富です。
どういったニーズを持つ求職者が利用されているのでしょうか?
加藤:求職者のニーズは多岐にわたります。経験、価値観、将来志向、条件面など、さまざまな要素が影響を与えています。
例えば、30代・40代の求職者は、単なるキャリアアップよりも、自身の過去の経験と能力を基に、将来を見据えたキャリアプランを考えています。長期的なキャリア視点を持ち、50代・60代で何をしているかを考慮しながら、転職を検討しています。
他には、家庭のことを考える求職者もいらっしゃいます。給与や労働条件、福利厚生など「子供の進学を見据えて…」と家族との将来を考えて転職先を検討しています。人生100年時代を迎え、60歳を過ぎてもスキルを活かして働くことが希望されている方もいらっしゃいます。
エン・ジャパン株式会社 デジタルプロダクト開発本部 デジタルマーケティング部 クリエイティブグループ 加藤結帆様
サイト運営におけるクリエイティブグループの役割や体制を伺えますか?
八ツ田:クリエイティブグループはエン・ジャパンが運営するプロダクトにおいて、広告やLPのクリエイティブを横断的に担当しています。各プロダクトの広告バナーから遷移先のLP、LP内の会員登録フォームの改善まで幅広く関わるのが特徴です。
現在は私たちも含めて14名のメンバーが在籍しています。
お二人はどういった役割を担われているのでしょうか。
八ツ田:私はクリエイティブのディレクションを担当しており、加藤は広告運用とクリエイティブ制作を担っています。
エン・ジャパン株式会社 デジタルプロダクト開発本部 デジタルマーケティング部 クリエイティブグループ リーダー 八ツ田穂波様
お二人はクリエイティブをつくる際、どのような訴求を意識されていますか?
加藤:訴求の方向性は主に2つあります。
1つ目が「転職者の一歩を応援する」訴求。サイトでは転職に成功された方の転職理由や、転職活動における工夫を集めたレポートを発信しています。その内容をもとに、年齢や経歴を理由に転職への不安を感じている方々に勇気を持っていただけるコピーを作成しています。
2つ目は掲載されている求人を届ける訴求。ミドル世代に人気の高い求人が掲載されている場合は、企業名や求人情報を届けています。
どの訴求においても共通するトンマナとして「ハイクラス感」を意識しています。訴求によっては、多少親しみのあるデザインを採用することもありますが、チープにはならないよう気をつけています。
LP改善は月に1回するかしないか。PDCAを回す上での壁
ミドルの転職においては、主にLP改善にKARTE Blocksを活用いただいています。導入前に抱えていた課題を教えていただけますか?
八ツ田:とにかくLPの改善に時間がかかり、PDCAを回す余裕がありませんでした。
ミドルの転職では、LPを改善する際に開発メンバーに依頼せず、主にクリエイティブグループのメンバーだけで作業を行っていたんです。
部分的な改修であっても、直接HTMLファイルを書き換えて、ローカル環境でチェックをして、本番環境へのアップロードが必要です。さらにその後もデバイスごとのレイアウトチェックやテストの工数がかさみます。
いずれもエンジニアではない私たちにとって慣れない作業ですし、一つでも間違いがあれば再びファイルを書き直して、またアップロードして...といった工程を踏まなければいけません。
加藤:広告バナーは多ければ月に30回ほど改善できていましたが、LPは月に一度改善するのがやっと、という状況でしたよね。
ですが、広告バナーだけでCVRを改善するのは限界がみえていました。LPの改善にきちんと取り組むためにも、ノーコードでサイトやLPの改善を行えるKARTE Blocksを導入することにしたんです。
実際に導入されてみていかがでしょうか。
八ツ田:まず、HTMLをローカル環境で開く必要がなく、LP改善がすべて「管理画面上で完結する」ことに驚きました。管理画面上で変更したい箇所をクリックするだけで編集作業が可能。HTMLのように反映ラグもありません。PCとスマートフォンの両方のアウトプットをすぐに確認できることに感動しました。
加藤:私は、画像やテキストをブロック単位に分けて編集ができることに一番驚きました。過去に自分でHTMLを書いてブロック要素を追加をしようとしたこともありましたが、難しくてできなかったんです。それをKARTE Blocksなら、追加も複製も移動も簡単にできます。クリック1つでCTAボタンの色を変更できることもありがたかったです。
CVRが6倍に改善した施策も?KARTE Blocks導入後の成果
導入後は、どのように活用を進められましたか?
加藤:ミドルの転職のLPは、遷移元の広告の掲載媒体、訴求の方向性、ターゲットの年代などで種類がわかれて全部で100種類ほどあります。まずは改善のインパクトを最大化するために、配信数が伸びている広告に紐づいているLPを優先的に改善していくことにしました。
改善点を検討する際には「ハイクラス感」が表現できるビジュアルかどうか、中身のテキストが広告の訴求内容に則しているかなどを確認していきました。
特に改善率が大きかった施策を教えてください。
加藤:1つは「海外の求人を訴求するための専用LP」を作成した施策。もともと、ファーストビューに「海外の求人がある」という旨を訴求したLPはありましたが、ページのトップ以外は、ミドルの転職のサービスの特徴や転職事例など、通常のLPと同じ内容を掲載していました。
そこで、既存コンテンツのブロックを複製し、「こんな国で、こんな働き方ができる」という魅力が伝わるテキストと写真に変更。ページの上から下まで訴求内容を一貫させたことでCVR(会員登録率)が約184%に改善しました。
他にも、LPに埋め込んだ会員登録フォームのCTAボタンを修正した施策もあります。「無料登録して求人を見る」という表示を「60秒で無料登録」に変更し、さらにページを開いた際にピコピコと点滅するアニメーションを加えたんです。KARTE Blocksでならすぐ実現できる変更でしたが、効果は抜群で、CVRが約6倍に改善しました。
LPの改善に時間がかかるという当初の課題は解決しましたか?
加藤:はい、1つの施策を実施する時間が大幅に削減しました。たとえば、既存LPにブロックを追加する作業に1時間ほどかかっていたのが、KARTE Blocksでは15分で完結するようになったんです。仮説検証を回せる数が増え、多い時には月12回、12倍ものLP改善が可能になりました。
改善のための“思考時間”が増え、グループ内でLPOの実践知を蓄積
スピーディーな仮説検証が可能になったんですね。働き方や組織においても変化はありましたか?
八ツ田:クリエイティブグループ全体として、LP改善が当たり前になったのは大きい変化です。今では新卒メンバーもKARTE Blocksを使い、LPの改善に取り組んでいます。貯まってきた成功例や失敗例、ノウハウを共有し合う「ノウハウ共有会」も開催し、グループ全体としてLP改善の実践知を蓄積できるようになりました。
また、LPを変更する際の作業時間が削減され、“考える時間”が増えたのもいい変化でした。実行した施策から新たな発見や気づきを見出し、もとの仮説を更新したり、更なる仮説を生み出す循環ができています。
最後にクリエイティブグループのLP改善における今後の展望を伺えますか?
加藤:LP改善に関わるすべての担当者がKARTE Blocksを自由に使いこなし、常に何かしらの仮説検証を回している状態を目指したいと思います。
あとは個人的にも、KARTE Blocksをもっと使いこなしたいです。ブロックの汎用的なテンプレートを取り込む「ブロックストア(β)機能」など、まだまだ使ったことのない機能はたくさんあります。
KARTE Blocksの特性を最大限活かせば、改善の幅はより広がっていくはず。チームとしても個人としても挑戦を続けていきたいです。
活用事例
1. LP改善頻度が最大12倍に。100種類もの広告LPをノーコードで効果的に改善して広告成果を向上
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2. ディスプレイ広告の内容に合わせてLP内の訴求を追加・強化し、CVRを184%に改善
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