カKARTE Blocksはどう進化する?リニューアルの解説や先行利用企業の声も紹介したプロダクト体験会の様子をレポート│ KARTE Blocks Friends Meetup vol.4

2025年8月21日プレイドのオフィスにて、KARTE Blocksをご利用いただいているユーザー(KARTE Blocks Friends)に向けて、リニューアルするKARTE Blocksの新機能を紹介し、実際に体験していただくことを目的に「KARTE Blocks Meetup vol.4」を開催しました。

イベントは3部構成で、リニューアルの背景や内容の説明、先行利用企業2社へのインタビュー、そして体験コーナーを通じて、管理画面を中心にどう新しくなるのか、その全貌をお伝えしました。本レポートでは、その様子をお届けします。

配信構造を刷新し、すべての設定情報を「施策」に統合

Meetupは、KARTE Blocksのプロダクト責任者である大塚 雄大によるリニューアル内容の説明からスタートしました。
今回のリニューアルの背景を「KARTE Blocksの現在の配信構造が、みなさまの効果的かつ継続的なサイト改善活動の足を引っ張る要因になっている」と切り出した大塚は、こう続けます。

大塚:「大きく2つの課題があります。1つ目は配信設定が分断されていることによって生じる、管理の煩雑さです。みなさまも、配信URLの設定をどこで管理していたか、セグメントやスケジュールの設定はどこで行っていたか迷ったり、効果を確認するためにページと配信条件の画面を何回も切り替えなければならず、煩わしさを感じた経験があるのではないでしょうか。

2つ目は、ブロックの配信状況の把握や共有が困難になっている点です。自分が設定したブロックが意図通りに配信されるか不安を感じたり、担当者が複数いる場合、他のメンバーがどこで、何を配信しているのかを確認するのが難しいと思われている方も多いのではないでしょうか。実際、サポートへの問い合わせでも『別の配信設定が影響して、本来配信したいものが配信できない』というお声も多くいただいています。」
株式会社プレイド KARTE Blocks Division PdM 大塚 雄大
これらの課題を解決するため、今回のリニューアルでは配信構造をシンプル化。従来別々に管理していた「ページ」と「配信条件」を「施策」という一つの概念に統合しました。これが、今回のリニューアルにおける最大のポイントです。


大塚:「従来は、まず『ページ』画面でURLの条件を登録し、その後別の『配信条件』画面でスケジュールやセグメントなど、さまざまな設定をしていただいていましたが、それらの作業をすべて『施策』画面で実施・管理できるようになります。つまり、『施策』さえ見れば、どのページでどのようなブロックが、どのような条件と優先度で配信されているのかが一目で把握できるようになります。」

実際に施策を作成・編集する画面の構成は、左側に基本情報、右側のメインエリアは「配信ページ」でどこに配信したいか、「パターンとブロック」で何をどれくらいの割合で配信したいか、「配信条件」でいつ誰に配信したいかをそれぞれ設定できるようになっています。
施策設定画面
また、「施策一覧」画面も新設しました。今までページごとにしか確認することのできなかった配信内容の一覧を、公開ステータスや設定情報、パフォーマンスなどまとめて確認することが可能になります。画面を行ったり来たりすることなく、探したい施策に直線的にアクセスすることができるようになります。

全体を俯瞰できる「ブロックブラウザ」で配信状況を一目で確認

今回のリニューアルにおけるもう一つの目玉が、すべてのブロックを俯瞰して確認するための機能「ブロックブラウザ」です。

大塚:「①のURLバーに確認したいページのURLを入れていただくと、②のプレビューエリアに実際のサイトがブロックの配信状況と共に表示されます。配信に関係している施策の一覧は③の施策一覧エリアに優先度が高い順に並びます。

また、施策をクリックすると、その施策で配信しているブロックが左側のプレビューエリアと連動し、強調表示される仕組みも備えています。プレビューの表示/非表示の切り替えや、パターンの切り替えもこちらの画面でできますし、カレンダービューも用意しているので、先週どのような施策を配信したか、来週何が配信されるのかを確認することも可能です」

旧バージョンから新バージョン移行については、ユーザー側での操作は基本的に不要で、既存の配信条件とページはすべて自動的に施策に移行されます。公開ステータスもそのまま引き継がれるため、事前に配信停止処理などをする必要もありません。また、今までトップページとして存在していた「ページ一覧」の画面は「旧ページ」機能として一時的に残され、そこから施策にアクセスできる導線も用意しています。

新しいKARTE Blocksの使い勝手と今後の期待

2つ目のセッションは、7月下旬からリニューアル版を先行利用しているSansan株式会社の小峰かえでさんと三菱UFJ eスマート証券株式会社の矢野裕也さんにご登壇いただき、インタビュー形式で実際の使い心地や改善点を伺いました。

まず伺ったのは、リニューアル版の中でも特に気に入っている部分について。矢野さんが挙げたのは「施策」画面のUIでした。

矢野:「旧バージョンでは、一つの施策のステータスや効果が横長に表示されており、横方向にかなり長くスクロールしなければすべての情報を見られませんでしたが、新バージョンの『施策詳細』画面では効果を一目で把握できるので、そこがとてもいいなと思いました。報告資料をつくる際、KARTE Blocksの画面をキャプチャすることが多いのですが、複数のゴールを設定していたとしても、各ゴールに対する効果が横ではなく縦積みになるようになったので、一画面に収まりとても助かっています。

また、施策一覧のフィルター機能が充実していて、公開中のものだけを絞り込んだりできるので、施策が増えても使い勝手が担保されています。」
三菱UFJ eスマート証券株式会社 矢野裕也さん
小峰さんは「旧バージョンでは、メンバーがしばしば『どこで何を設定するんだっけ』と迷っていたのですが、新バージョンになってからはそのような場面を目にすることがかなり減った」と、ページと配信条件が施策に統合されたことの効果に触れました。

続いて、施策一覧とブロックブラウザの使い分けについて尋ねられた小峰さんは、具体的な活用方法を紹介してくれました。

小峰:「ある一つの施策に関する数値を確認し、まとめるときは施策一覧から施策詳細画面に入ることが多いです。一方で、あるページ内で実施している複数の施策を確認したいときは、ブロックブラウザ経由でブロックごとの効果を確認できる機能を利用し、効果を集計しています」
Sansan株式会社 小峰かえでさん
ブロックブラウザについては、矢野さんからも「各施策の編集画面に入らずとも、一つの画面内でプレビューを切り替えながら各施策の書き換え内容を確認できるのは、とてもありがたい」と、その利便性の高さに対する言及がありました。

「施策立案」をサポートする機能の実装を検討中

続いて、「新バージョンへ移行する際の苦労とメンバーのみなさんからの反応をお聞かせください」と質問を投げかけました。
インタビュアーを務めた、デザイナーの渡部とカスタマーエンジニアの村上
小峰:「新しいバージョンへの移行については、特に不具合が生じることもなく、かなりスムーズに進みました。移行後は、チームメンバーから新バージョンに対するポジティブな反応が多く寄せられています。」

インタビューの最後には、今後のKARTE Blocksに期待することを伺いました。

矢野:「今回のリニューアルで、どのような施策が走っているか、それぞれの施策がどれくらいの効果をあげているかが把握しやすくなったことで、施策の実行がかなりやりやすくなったと感じています。
今後は施策を配信する前段階、つまり施策の立案までをサポートしてもらえると嬉しいなと思います。さまざまな事例や情報をTips的に出していただいたり、『こんな施策はどうですか?』と提案してくれたりする機能があれば、さらに使い勝手のいいツールになるのではないかと期待しています」

小峰さんも頷きながら、「過去の施策やそれらの効果を参考に、施策の改善案や新しい施策を提案する機能があれば、より高速でPDCAサイクルを回せるようになるのではないか」と、今後の期待を語りました。

村上は「継続的に施策を打ち続けることは、多くのフレンズのみなさまが直面している課題だと認識している」とした上で、「今後のアップデートにも期待していただきたい」とインタビューパートを締めくくりました。

5つのお題を通して、リニューアルしたKARTE Blocksを体験

続いて実施されたのは、リニューアルしたKARTE Blocksの体験コーナーです。5〜6人のチームを編成し、チームごとに5つの課題に取り組んでいただきました。

取り組んでいただいた5つのお題は以下の通りです。

  • 配信状況の確認 & ブックマーク登録する
  • ブロックブラウザから施策を作成する
  • 施策の確認 & 施策一覧から施策を作成する
  • 施策を編集‧優先度を変更する
  • 4つの効果計測導線を見つける


参加者は課題に取り組むことを通して「施策」や「ブロックブラウザ」の操作を体験し、そのなかで実際の運用にも生きる気づきが生まれ、活発な議論が交わされました。
また、このコーナーでは新機能に対する参加者のコメントをリアルタイムに収集。施策画面で一元管理できることの便利さや、ブロックブラウザで施策を俯瞰的に把握できることに対して好意的なコメントが集まる一方、更なる改善を期待する声も寄せられました。

体験コーナーの後は軽食とドリンクを交えた懇親会も開催され、先んじて新バージョンを利用する小峰さんや矢野さんに対し質問する様子や、プレイドメンバーに具体的な運用方法について相談を持ちかける参加者の姿が見受けられました。


KARTE Blocksが目指すのは、フレンズのみなさまが「もっと自由に、安心安全に、継続的に」Webサイト運営に取り組める環境を整えることです。今回のリニューアルは、この目標に近づくための一歩に過ぎません。今後もみなさまの声に耳を傾けながら、さらなる改善に取り組んでいきたいと考えておりますので、ぜひご要望やご意見をお聞かせください。

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