サイト改善サイクルを内製化。成果をあげ、アイデアが湧き出るチームへと変化したディップのKARTE Blocks活用

社名
ディップ株式会社
サービス名
バイトル、バイトルNEXT(ネクスト)、バイトルPRO(プロ)、はたらこねっとなど
事業内容

「バイトル」をはじめとする人材サービス事業と「コボット」シリーズを提供するDX事業を展開。

ディップ株式会社は、日本最大級のアルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」をはじめとし、複数の求人情報サービスを運営しています。
同社では、一つひとつの求人情報サービスごとにLPを運用していた体制から、複数サービスをまとめて紹介するサービスサイトを新規構築・運用して、横断してリードを獲得していく動きを強化。この変更に合わせて、内製でデータを見ながら改善ができる環境の整備を進めています。
今回は、同社メディア事業本部 事業推進統括部 業務企画部 セールスマーケティング課の菅 奈苗さん、肥後 幸久さん、丹伊田 大暉さんの3名に、サービスサイトのリリース背景、リニューアル実施におけるポイント、KARTE Blocksの活用のポイントなどを伺いました。

より適切な求人情報サービスの提案につなげる統合的なサイト運用に挑戦

はじめに運営されている事業やサービスについて教えてください。

丹伊田:私たちは、「Labor force solution company」をビジョンに掲げ、『バイトル』、『バイトルNEXT(ネクスト)』、『バイトルPRO(プロ)』、『はたらこねっと』などの求人情報サービスを展開しています。

また、その他の事業として採用活動をしている担当者向けに、人手不足や業務効率の改善を必要とする業界・業種の定型業務を自動化するDXサービス「コボット」シリーズを展開しています。これらのサービスの展開を通じて、人手不足の解消を図り、労働市場における諸課題の解決に向けて取り組んでいます。

チームの体制について教えてください。

:私たちが所属するセールスマーケティング課は、BtoBマーケティングを推進しています。MAツールによるメルマガ配信や、提供するサービスや導入事例を紹介するサービスサイトの運営を行いながら、リード獲得に取り組んでいます。

複数の部署を横断するプロジェクトのため、私たちの部署以外にも、広告を主体とするマーケティング部署や、アウトバウンドでのリード獲得や商談機会を創出するインサイドセールスの役割を担う部署があります。そちらのチームとも連携しながらマーケティング活動をおこなっています。

メディア事業本部 事業推進統括部 業務企画部 セールスマーケティング課 菅奈苗さん

求人情報サービスを一覧にしたWebサイトを運営されていますが、どういった背景からこのWebサイトが生まれたのでしょうか。

丹伊田:以前まで、求人掲載されたい企業様の募集(リード獲得)はそれぞれの求人情報サービスごとにLPを運用して行っていました。各LPへの集客は、主に求人情報サービスに関する指名系の検索流入がほとんどで、求人情報サービスごとのリード獲得数も伸び悩んでいました

求人情報サービス全体としてもっとリード獲得数を伸ばしていくため、一つのサイトで複数の求人情報サービスをまとめてお見せすることで、来訪された方により適切な求人情報サービスの提案につなげたり、サービス名を含まない一般検索語句による流入を増やしていきたいと考えました。

この課題を解決するために、各求人情報サービスのLPへの導線をまとめたサービスサイトを2022年8月にリリースしました。

サービスサイトをリリースした後の感触はいかがでしたか。

丹伊田:同じサイトで弊社が提供する複数の求人情報サービスを確認できるようになったことで、お客様にもニーズに合った求人情報サービスを選んでいただきやすくなりました。

ただ、急いで公開したこともあり、リリース後すぐの2022年11月には改修したい点が多々見つかっていました。クリティカルな部分だけ11月に改修し、その他は後回しになっていました。

改修が限定的だったのは、分析が十分にできておらず、データに基づいて改善点を整理できなかったのが大きな原因です。また、改修は外部に依頼するため、改修に手間も時間もかかってしまうことも影響しました。時間をあけて、改めて2023年7月にリニューアルを実施しました。

リニューアルにおいて、どのようなことを重視されましたか?
メディア事業本部 事業推進統括部 業務企画部 セールスマーケティング課 丹伊田大暉さん

丹伊田:リニューアルのポイントは大きく分けて2つあります。

1つ目は、PDCAのスピードを高めること。先程も申し上げたとおり、本来もっと早く改修したかったのですが、細かな改修であっても都度外注する必要がありました。そうすると、改善にかかる時間が長くなってしまいますし、運用を始めたばかりで要件を定めきれない中で外注するとやりとりも増えてしまいます。内製で改修を進められるようにすることで、素早くPDCAを回せる状態を目指しました。

2つ目は、データ分析をできるようにすること。新サイトをリリースした当初は、データ分析の担当もいないため、取得すべき数値も定められておらず、すぐに確認できる状態にもなっていませんでした。そのため、データに基づいて改修すべき点を決められる状態になっていなかったのです。データドリブンでお客様目線の改修ができるようにすることもリニューアルにおいて重視しました。

これらの点を踏まえ、リニューアルに合わせてKARTE Blocksを導入しました。

KARTE Blocksによってチーム内でサイトの改修を実行できる環境ができ、大幅な工数削減・高速なリリースを実現

ノーコードで直感的に活用でき、施策を考える心理的なハードルも低下

KARTE Blocksを知ったきっかけを教えてください。

:私の方が、前職でKARTEを活用しており、当初はKARTEの導入を検討していました。KARTEはより包括的なマーケティング活動を推進するためのプラットフォームで、出来ることも多い。一方で、スタートしたばかりでこれから成長していくチームにとっては、敷居が高いのではと考えました。現状のチーム課題にフォーカスした機能を有しており、直感的に操作できることを条件にツールを検討していたところ、KARTE Blocksと出会いました。これならば、チームの成長とプロダクトの成長の両方が実現できそうだと感じました。

丹伊田はデザインにこだわりがあり、肥後はSEO業務が中心でソースコードは詳しくありません。二人の得手不得手を考慮した際に、デザイン性も高く、ノーコードで直感的に使えるKARTE Blocksが良いと判断しました。各人のニーズを満たした上で、私たちの課題であるスピーディなPDCAサイクルやデータドリブンの推進に一役買ってくれるのではないかと。

実際にKARTE Blocksを触ってみていかがでしたか。

丹伊田:ノーコードで編集できるようなサービスは他にもありますが、KARTE BlocksはUI/UXも優れていて、マニュアルがなくても操作がわかる点も素敵だなと感じました。また、テンプレートも豊富なので、なにか実現したいと考えた際にそれを参考にすればよく、様々な面で使いやすいと感じましたね。

メディア事業本部 事業推進統括部 業務企画部 セールスマーケティング課 肥後幸久さん

肥後:私はソースコードに触れることに対して苦手意識があったので、KARTE Blocksのノーコードで直感的に使える部分はすごく便利だし、なにかの施策を考える際の心理的ハードルがかなり下がりました

素早く、簡単な改修でCTRが大幅に改善

現在はどのようにKARTE Blocksを活用されていますか?

丹伊田:求人情報サービスを一覧できる本体サイトと、各求人情報サービスのLPに導入しています。そこでWebサイト情報の書き換えやA/Bテストの実施、セグメントに応じた情報の出し分けなどを行っています。

KARTE Blocksを使って生まれた成果やエピソードで印象に残っているものはありますか?

丹伊田:印象に残っている事例として、CTAボタンの改善によるCTRの向上があります。

『バイトル』のLPには、Webから問い合わせ・電話で問い合わせ・資料ダウンロードという3つのCTAがあるのですが、お問い合わせ後の顧客対応を行なっているチームから、料金表をなかなか見つけられなかったという声が度々上がっていると連携を受けていました。 実はページ内に料金表は掲載していたものの、ページ上部で離脱されて辿り着けていないようでした。それならば、と、資料ダウンロードの一環で料金表を確認できる旨を訴求してみたところ、資料ダウンロードのCTAボタンは約2.3倍にCTRが伸び、その後のゴール率である資料ダウンロード率も約2倍に向上しました。「こんな簡単な改善で、こんなに変わるのか!」と驚いたのは良い思い出です。

他には、即日にWebサイト改修ができた事例があります。当初求人情報サービスを一覧できる本体サイトの中にはなかった、「ニュース枠」を新設してくれというオーダーがあったんです。以前なら要件をまとめて外注して...というステップが必要だったところ、KARTE Blocksを使ったら即日掲載できました。

あとは、毎月掲載する情報が変わるエリアの更新ですね。『バイトル』のLPに掲載している料金表の横に設置したキャンペーンの枠は毎月内容が変わります。ここの更新をKARTE Blocksで行っていて、素早く簡単に完了できるのでとても助かっています。

丹伊田:他には、別の求人情報サービスのLPで実装していたパーツを『バイトル』のLPに移設して埋め込んだ事例もあります。KARTE Blocks導入前は、こうした作業も一苦労だったのですが、簡単に実行できました。それぞれのLPで実践したナレッジを、他のLPでも即座に実践できるようになったことで、事業全体の数値の改善につなげられている手応えがあります。また、この施策によってCVRが高まることが確認できたので、現在は本実装を検討しています。

:KARTE Blocksの導入により、A/Bテストで仮説検証してから本実装できるようになったのはありがたいですね。急な内容変更も、開発を待たずにWebサイトへ反映できるので、KARTE Blocksで仮実装しながら、並行して開発を進めて本実装をするという流れができました。課題抽出から施策反映までタイムラグがあった以前と比べると、大きな違いです。求めていた、スピーディなエンハンスが可能になりました。

データを元に「やりたい」アイデアがどんどん湧き出るチームに

KARTE Blocksを導入したことで、なにかチームに変化はありましたか。

丹伊田:いろいろ変化したことはありますが、個人的にはA/Bテスト機能を使っているのがすごく楽しくて! 毎日KARTE Blocksを見て、施策ごとに「これは良い結果だ」「これは悪い結果だ」というのを一つひとつチェックしています。もちろん、仮説通りに結果が出ると「やったぞ!」と手応えがありますが、想定した結果にならなかったとしても学びがあります

以前まではやりたいアイデアがいろいろあったとしても、「なぜやるのか」を裏づけるデータがなく、実施までのハードルも高かったので、なかなかアイデアを形にできていませんでした。本実装のための裏づけとなるデータを集めるためにKARTE Blocksを使って施策を出してみる、という動きまで自分一人でも可能になりました。

肥後今までは、なにかやりたいことがあったとしても、「どうやって実現しようか」と悩んで、Howのところで止まってしまうことが多かったんです。今は、Howは「KARTE Blocksでやればいいじゃん」となるので、なにをやりたいかに向き合いやすくなりましたね。コードを触らなくてもいいので心理的なハードルが下がったこともあり、アイデアを出しやすくなりました。

丹伊田:肥後が言うとおり、チーム内の日常の何気ない会話の中で「これをやりたい、あれをやりたい」というアイデアが出るのですが、以前は外注しないと実現できませんでした。今はKARTE Blocksがあるので、ざっくばらんに「これをやりたいと思うんです」と言いやすくなりましたね

チーム全体でアイデアを出して実行するまでのハードルが下がったのですね。

:そうですね。ただ単に実行の回数が増えただけではなく、結果の要因について積極的に考えるようになりましたね。KARTE Blocksのみで分析が完結できることも多いので、メンバーが自発的に、データに基づいて話す機会が増えました。
小さくトライして、すぐに結果をチームに共有する流れが生まれたのは、とても大きな変化だと感じています。

こうした取り組みは、別のチームにも広がりつつあります。広告LPでも軽微な修正ができるようになりましたし、MAとWebサイトの連携施策も増えました。例えば、メール経由でWebサイトへランディングしたユーザーには、メールの配信内容に合わせたコンテンツを表示させたりフォームデザインを変えたりする施策を実施し、コンバージョン率が約2倍に上がるなど一定の成果も得られています。

これがうまくいったので、KARTE Blocksを一度もさわったことがないメンバーにもインプットする予定で、チャネルやチームを横断して活用できるように整備したいと考えています。

アイデアを形にし、さらなるサービスのグロースへ

最後に、今後挑戦していきたいと考えていることを教えてください。

丹伊田:求人情報サービス一覧サイトはリニューアルできたので、今後は磨き上げていくフェーズです。KARTE Blocksでどんどんアイデアを試して、求人情報サービス一覧サイトをグロースさせたいですね。

肥後:KARTE Blocksにはテンプレートがあったり直感的に使えたりと、私のようなコーディングの素養が無い人間でも使える利点があります。今後は自分で仮説の引き出しを増やして、さらにアイデアを試していけるようにしていこうと考えています。

今後、より一層、顧客ファーストを推進したいですね。あらゆるチャネルを活用して顧客タッチポイントを増やし、サービスのグロースや集客のスケールに貢献すること。その過程においてKARTE Blocksを大いに活用し、サービスサイトやチームの成長に繋げて行ければと思います。

※ 記事中の施策の結果数値: 取材・執筆時点の2023年8-10月 ディップ株式会社調べ

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