IRサイトを素早く更新!KARTE Blocksでサイトをノーコード化し、テンプレに縛られない柔軟な情報発信が可能に

社名
株式会社プレイド
サービス名
CXプラットフォーム「KARTE」
事業内容

株式会社プレイドは「データによって人の価値を最大化する」ことをミッションとし、CXプラットフォーム「KARTE」を始めとする事業やプロダクトを提供しています。

個人投資家、機関投資家、海外の投資家の方々に向けて、正しく情報を伝え、投資する価値のある会社だと認めてもらうために重要な「IRサイト」。

日本の上場企業の情報開示を支える主要なシステムには、サイト公開に必要な機能が搭載されていますが、汎用的であるがゆえに個別のカスタマイズが難しいという側面も。

  • テンプレ通りの情報公開では、会社の魅力を伝えきれない
  • Web制作のスキルを持ったメンバーがIRチームにいない
  • ちょっとやりたいことがあるだけなのに、一大プロジェクトになってしまう

といった、IRサイトならではの課題が見えてきました。

今回は、昨年12月にマザーズ市場に新規上場したプレイドがIRサイトを制作・運用するにあたり、困ったこと・不便だったことを解決するため、ノーコードのサイト管理システム「KARTE Blocks」をどのように活用しているかを、IRチームの向江と新井にインタビューしました。

KARTE Blocksとは
サイトをブロックの集合体と捉えブロックごとに更新・管理ができる。サイトの成長を実現するための分析、ABテスト、パーソナライズまで、ワンストップかつノーコードで誰でも簡単に行うことができる。どのようなサイトでもタグを1行貼るだけでセットアップが完了。

情報発信のカスタマイズ性とスピーディなサイト運営の実現に課題を感じていた

昨年12月の上場に伴って、IRサイトを新設しました。IRサイトの運営について教えてください。

新井:IRサイトは、IRニュースや決算説明資料などの経営資料など、株主・投資家の方々への情報発信を担っています。
プレイドは昨年上場したばかりで、事業成長の初期段階です。私たちのようなスタートアップ企業が事業の成長を正しく伝えるためには、法定書類・東証開示書類だけでなく、決算説明のプレゼンテーションや機関投資家向け決算説明会の書き起こしなど、発信したい情報を考えて臨機応変にIRサイトに反映していく必要がある と考えています。

向江:プレイドの場合は、開示書類作成支援システムとして「プロネクサス」を採用しています。情報開示に必要な機能やサイトで使用するテンプレートが準備されているので、発信内容に合わせてどのテンプレートを使用するかを決めて、サイトに組み込んでいます。テンプレートで表現できない情報発信の必要性が生じた場合、半年に一度当社の要件に合わせて改修をお願いしています。

変化が激しいスタートアップでは、情報発信の頻度も高そうですね。サイト運営において、どのような課題があったのでしょうか。

新井:おっしゃる通り、プロダクトもどんどん進化しているので発信したいニュースも多く、テンプレート通りの情報発信だと自分たちが思う会社の魅力を十分に表現しきれない点が課題 になっていました。

例えば、財務ハイライト情報掲載ページは、テンプレート通りに売上高・営業利益の順に掲載されていますが、私たちのようなSaaS企業だと、成長を表すARR(年間経常収益)をまず見ていただきたい。そう思っても、既存のテンプレートだと順番のカスタマイズが難しく、表現しきれません。テンプレートを修正するような改修の場合、実現できるのは半年後です。

財務ハイライト情報掲載ページ。(株)プロネクサスより情報の提供を受けて作成している

向江:他にも、ちょっとした修正でもサイト更新に案外時間と手間がかかる ので、どうにかできないかと考えていました。例えば、「IRカレンダーの決算発表欄に日時を追加したい」と思ってもこちら側で編集できない箇所の場合、外部に依頼する必要があり手間も時間もかかってしまいます。依頼事項をまとめている時間で自分たちで更新できたら楽なのに、と思うシーンが多々ありました。

表現の幅と、更新までの時間・手間に課題があったのですね。

向江:そうですね。前者については、情報発信がどうあるべきか考えながら、サイト構造そのものから見直しをかけていて、現在リニューアル計画が進行中です。主に後者の更新部分で「KARTE Blocks」が活躍しています。

ブロック編集画面。ソースコードに触れることなく、誰でも簡単に更新できる

KARTE Blocksで、システム上の制約に縛られず自分たちの手で簡単に・すぐにサイトに反映できるように

KARTE Blocksは、どのように構築されたサイトでもタグ1行で導入できて、ノーコードで更新・評価・改善まで実現できるプロダクトですが、初めて触った時、操作で戸惑う点などはありませんでしたか?

向江:私は初めてWebサイトに触れるレベルでしたが、編集したい部分を見たまま更新することができるので、特に難しいところはなかった ですね。投資家への個別説明会で代表の倉橋がKARTE Blocksについて説明することがあるのですが、ノーコードでの操作性について「うちのIRチームでも扱えるぐらい直感的です」とよく話しています(笑)

新井:最初はサイト情報に更新をかけるのが怖かったのですが、プレビューが切り替わるのを見ながら操作できたので安心でした。FAQページは質問事項なども全面Blocksで変更をかけていて、IRカレンダーに発表時間を追加する作業をBlocksでサッとできたときは、感動しました。

プレイドのFAQサイト。内容の追加や修正は、KARTE Blocksで更新している

他にはどのような機能を使っていますか?

向江:ブロックリスト画面で、配信したブロックの閲覧回数やクリック数が見えるのが面白くて、よく見てますね。誰が何人みてるか、これまで気にしたことがなかったというのが正直なところなのですが、Blocksを使いだしてからは、数値が自動的に計測されているので編集時に必ず目に入ってきます。
そうすると、「資料はよく見られているけど、書き起こしの方はあまり見られてないな」と気づけたりして。「じゃあ資料の方に書き起こしの内容を盛り込んじゃおう」等と改善案が出てきます。

ブロックの詳細画面で、表示された回数やクリック回数といった効果を確認できる

「ファン」との接点であるIRサイトで、反応を見ながら改善を重ねていきたい

左:IRチーム 新井/右:IRチーム 向江

KARTE Blocksがあることで、IRサイトの運営はどう変わりましたか?

新井:当社のような上場したばかりの会社は、四半期ごとにどんどん情報がアップデートされていきます。システム上の制約に縛られず、それをキャッチアップしてどんどん良くしていくことができるのがBlocksの素晴らしい点だと感じています。テンプレ通りのやり方ではなく、間に落ちてしまっていたことをBlocksで埋めることができるようになりました。

向江これまでは、できないのが「当たり前」で疑問に思うこともなかったことが、「自分たちで解決できること」に変わり、細かなアイデアを気軽に試せるようになりました。

また、見えなかった数値が見えるようになったことで、投資家の方々にどのように情報を伝えて行くべきか、分析観点で見直すことができるようになったのも良かった点かなと思っています。

ありがとうございます。こんなIR担当者にKARTE Blocksをおすすめしたい!というポイントがあれば教えてください。

向江:気づいたことややりたいことがあっても、外部に依頼すると時間もコストもかかり、一大プロジェクトになってしまってなかなか手が出せない...というケースはよくあると思うので、そういったもどかしさを感じている方には、ぜひ試していただきたいです。

最後に、今後どのような情報発信を目指していきたいかお聞かせください。

新井:私たちもIPOが初めてのメンバーがほとんどで、どうやっていいか分からないなか模索してきました。ようやく理想の情報発信の形が見えてきたので、まずは良い形でリニューアルしたいです。

今後は、会社のファンでいてくれる方とどのように繋がり、エンゲージメントを高めていくかが重要になってくると思うんですよね。
カゴメさんやスクエアエニックスさんなど、個人投資家の方を「ファン」としてとても大切にされていて、ファンの方が喜ぶ情報発信をして盛り上げています。それはBtoCの業態であれ、BtoBの業態であれ関係ありません。

ファンとの接点としてIRサイトは重要な位置付けになってくるので、ただ情報をアップデートするだけではなく、初訪問の方にはまず知っていただきたいページに誘導したり、それぞれの興味に合わせた情報発信をするなど、今後も試行錯誤して改善を重ねていきたいです。

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