マーケターとエンジニアが協働するネクストビートの高速サイト改善。KARTE Blocksで実現する開発工数削減とマーケ主体の施策推進

社名
株式会社ネクストビート
サービス名
保育士バンク!
事業内容

株式会社ネクストビートは「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする」をミッションに掲げ、日本最大級の保育士・幼稚園教諭向け転職支援サイト『保育士バンク!』など複数の事業を運営しています。

株式会社ネクストビートは「人口減少社会において必要とされるインターネット事業を創造し、ニッポンを元気にする」をミッションに掲げ、日本最大級の保育士・幼稚園教諭向け転職支援サイト『保育士バンク!』など複数の事業を運営しています。

サービス成長の土台の一つが、マーケターとエンジニアの効果的な連携によるスピーディな仮説検証。ほとんど毎日施策をリリースできる体制を整え、体験向上のための改善を重ねてきました。

改善サイクルを加速するために、2022年末にはKARTE Blocksを導入。A/Bテストを始めとする施策の仮説検証に活用しています。今回はMarketing Division / Ad Management マネージャーの武田真幸さん、Technology Division /保育士バンク! Growthチーム エンジニアの石﨑しづかさんに、開発の工夫やKARTE Blocksの導入理由や、導入後の変化について聞きました。

保育士のニーズに寄り添い、キャリアの選択肢を広げる

はじめに、保育士バンク!がどのようなサイトか教えてください。

武田: 保育士バンク!は、保育士や幼稚園教諭の方々の転職活動に寄り添い、自分らしく輝ける場所との出会いを届けるサイトです。保育士バンク!限定の求人情報の提供や、保育業界に精通したアドバイザーによる転職サポート、オフラインの合同説明会といったサービスを展開しています。

保育園や幼稚園など法人ユーザー向けには、人材紹介や求人広告、オンラインやオフラインでのPR支援など、採用課題を解決するためのサービスを提供してきました。

2023年8月時点でサイトの累計登録者数は40万人、累計取引法人数は1万5千社を超え、国内最大級の保育士向けの転職支援サイトに成長しています。

サイト運営・改善の体制と、お二人の役割を伺えますか?

武田:時期により変動しますが、中心メンバーはWebディレクター/マーケター、エンジニア、デザイナーを合わせて7、8名です。

マーケティング(デザイナーも含む)は人材紹介への登録数や求人広告への応募数を共通の数値目標として追っています。

その中で、私はWebディレクター/マーケターとして保育士バンク!のサイト改善による集客全般に責任を持っています。アクセス解析や仮説立案、施策の企画、エンジニア・デザイナーとの連携による実装や検証、改善サイクル全体の最適化などを行っています。

株式会社ネクストビート Marketing Division / Ad Management マネージャー 武田真幸様

石崎:エンジニアとして、武田さんを含むWebディレクター/マーケターから戦略や施策の提案を受けて、サイトに実装する役割を担っています。

一方的に提案や要望が降りてきて対応する...といった体制ではなく、実装面の課題を共有したり、細かい要件はエンジニアで検討・提案したりと、頻繁にコミュニケーションを図りながら開発を進めています。

株式会社ネクストビート エンジニア 石崎しづか様

マーケターとエンジニアが連携し、素早いPDCAサイクルを実現

Webディレクター/マーケターとエンジニアが、密に連携して改善を進めているのですね。

武田:同じ数値目標を追っているのもありますし、ネクストビートのサイト運営・改善はリリース頻度の高さが特徴。月曜日から木曜日、週に4日は機能や施策をリリースしています。そのためにWebディレクター/マーケターとエンジニアの密な連携は不可欠なんです。

スムーズな連携のために大切にしていることがあれば教えてください。

武田:エンジニアに施策を提案する際は、背景や課題、目的と仮説をセットで伝えています。

「なぜやるか」を共有することで、具体の開発が始まってから進む方向がバラバラにならずに済みますし、開発を担うエンジニアやデザイナーが納得感を持って動きやすくなればと考えているんです。

また、提案や指示の細かさは臨機応変に調整するよう心がけてきました。状況や課題によって、細かな要件まで明確に伝えるときもあれば、大枠だけを伝えて進め方はエンジニアにお任せすることもあります。

石崎:武田さんはシステムにも詳しいので、提案に対する開発面での課題や制約を伝えても、すぐに理解し、相談に乗ってくれます。おかげでマーケターとエンジニアで意見が割れることも非常に少なく、スムーズに連携できています。

武田:エンジニアやデザイナーのビジネス理解が深いことも、大きいと感じています。ネクストビートは全社的にビジネス理解を深めようという意識が強く、ビジネスサイドが「なぜやるか」を積極的に共有する文化があるんです。

連携して行う日々の仮説検証を成果につなげるために、意識していることはありますか?
武田:一つ目は、仮説を立ててからデータを見ること。漠然とGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールのデータを見ていても、サイトのボトルネックは見つかりづらい。サイトを触って改善点を探したり、他社のサイトと比較したりして定性的な情報を得て、仮説を立てる。それを立証するためにデータを見にいくという順番を大切にしています。

二つ目は、仮説の精度を上げ続けること。グロースハック施策の8、9割はうまくいかないと言われています。だからこそ、素早く試し、気づきや学びを得て、仮説をブラッシュアップし続けることを意識しています。

最後に、素早く判断すること。A/Bテストを行ってネガティブな影響が大きく出てしまった施策は、1週間を待たずに配信を停止します。停止が遅くなるほど改善の機会を失っていると捉え、速く判断することを心がけてきました。

複雑なA/Bテストをマーケターでもクイックに行えるように

すでにスピーディーに仮説検証を回している印象ですが、KARTE Blocksを導入された背景は?

武田もともとGoogle オプティマイズを使ってA/Bテストを行っていたんです。非常に便利なツールでしたが、無料だと同時実行できるテスト数が5枠しかなく、自社でA/Bテストを実装することも多くなっていました。

独自に実装する場合、文言や画像変更といった細かなA/Bテストもエンジニアが対応する必要があり、工数がかさみます。試したい施策は沢山ありますから、開発のリソースも圧迫されていました。

また、Google オプティマイズではユーザーの操作に合わせて動的に表示するページなど、少し複雑な構造を持つページにおいてテストを実装するのが難しいケースもありました。

KARTE Blocksであれば、テスト数の上限はないですし、サイトの様々な要素をブロック化して、簡単にA/Bテストを実装できます。実装にかかる工数やエンジニアの負荷も減らすことができ、速さを大切にする私たちの開発サイクルを強化できるのではと考えていました。

石崎:加えて昨年度にサイトリニューアルを行った際、過去のA/Bテストのコードが残っており、負債となっていることがわかりました。

そうした負債の整備にエンジニアの工数を割くのは望ましくありませんから。内製で何とかする代わりに外部のツールを導入したいと考えていました。

ノーコードで開発できてソースコードを綺麗に保てる点でも、KARTE Blocksは魅力的でした。

実際にKARTE Blocksを触ってみて、使い心地はいかがですか?

石崎:私は前職でA/Bテストの経験がほとんどなく、ネクストビートに来てから実装に関わるようになったんです。そんな私にとって、サイトの要素をブロック単位で簡単に更新・編集できるKARTE Blocksはとても使いやすいです。操作もですし、管理画面のUIがシンプルなのも良い点だと感じています。

これまでに実施した中で、印象深い施策はあります?

石崎:ユーザーの登録フォームの改善施策ですね。

登録フォームはチャット形式で、入力内容に応じてページが遷移し、次の質問が表示される形式になっています。これはスクリプトで組まれているため、Google Optimizeだと1ページ目までしか編集を加えられず、検証を十分に行えていませんでした。

ですが、KARTE Blocksであれば1ページ目以降も簡単に更新・編集できるようになり、細かく設問や画像などのテストを行えるようになりました。

KARTE Blocksのページエディタイメージ

石崎:A/Bテストだけではなく、ページのコンテンツ拡充にもKARTE Blocksを活用しています。

たとえば保育施設を運営する法人を紹介するページ(以下法人ページ)では、求人情報や求める人物像といったコンテンツに加えて「保育の特徴」を伝えるコンテンツを追加しました。どのような保育を実施しているかは、ユーザーが応募を検討する上で重要な情報です。コンテンツを追加することによって、施設への理解促進や応募につながればと考えました。

現状は「保育の特徴」を掲載している施設とそうでない施設があるため、KARTE Blocksでセグメントを作成して配信を絞り込み、特定の施設の法人ページのみコンテンツを表示するよう設定しています。(参考記事:KARTE Blocks 導入について

マーケター主体の施策を増やし、よりスピーディーな仮説検証を

KARTE Blocksの導入後、A/Bテストにかかる工数やエンジニアの負荷はどう変わりましたか?

石崎:ノーコードで簡単にA/Bテストを設定できるため、テストの実装は1日ほどで完結できるようになりました。さらにボタン一つで施策の配信停止ができるので、ソースコードも綺麗なまま。コードの整理も不要になっています。

さらに簡単な検証であればマーケターやデザイナーで完結できるようになったため、エンジニアが行っていたテストや実装の必要な作業も大幅に減りました

開発のプロセスにも変化があれば教えてください。

石崎:通常のフローであればテスト環境に一度アップして、自動テストなどで問題がないか確認。その上で本番環境にアップして、再度自動テストを実施。最後に開発やマーケター、デザイナーがレビューをして、OKが出たらリリースできます。

ですが、KARTE Blocksならボタン一つでテスト確認・本番確認、テストの終了まで行うことが可能です。テスト環境や本番環境にアップしたり、プルリクエストをやり取りしたりといった手間も省けるため、フロー全体の効率が上がりました。施策のアップや取り下げなどの作業もフローの中で、より素早く行えるようになっています。

保育士バンク!のサイト運営・改善を担うメンバーの動き方も変わったのでは?

武田:エンジニアの力を借りずとも、マーケターやデザイナーが主体となってアイデアを形にし、施策を試せるようになりました。現在KARTE Blocksで実施中の施策のおよそ8割は、マーケターやデザイナーが主導しているほどです。

石崎:エンジニアも、文言・画像変更など「エンジニアでなくてもいい作業」が減ったことで、より高度な施策に時間を割けるようになりました。生まれた時間を活用して、ユーザーへの提供価値を高めるため、体験を向上させるための思考や実装に時間を費やしていけたらと思っています。

取材は緑溢れるネクストビートのオフィスにお邪魔して実施しました

武田:まさにそうやってマーケターやデザイナー、エンジニア一人ひとりが、それぞれが幅広い施策アイデアを実行している状態が理想だと思っています。もちろん「誰が何を動かしているのか」といった把握や整理は必要ですが、その上で多彩な施策の仮説検証が起きている。そんなサイト開発のあり方を実現して、さらなるユーザーの体験向上を目指していきます。

活用事例

1. JavaScriptで制御された動的ページも手軽にA/Bテスト。チャット形式で進める登録フォーム内の訴求を改善し、CVRが約63%向上。

詳細はこちら

2. 一部ページ限定で柔軟にUI改修。開発工数の削減とコード負債化のリスク回避を同時に実現。

詳細はこちら

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