施策の結果だけでなく、「なぜ」にこだわる。IVRyの実践する定量/定性データを用いたサイト改善アプローチ

社名
株式会社IVRy
サービス名
IVRy(アイブリー)
事業内容

電話をかける側・受ける側双方の問い合わせ対応ストレスも解消し、業務効率化に貢献する対話型音声AI SaaSを提供

株式会社IVRyは、月額2,980円から利用できる、電話をかける側・受ける側双方の問い合わせ対応ストレスを解消する対話型音声AI SaaS「IVRy(アイブリー)」を提供しています。

同社がLPO(ランディングページ最適化)を中心としたWebサイト改善に取り組む中で活用したのがKARTE Blocksでした。 本記事では、IVRyでPdM(プロダクトマネージャー)を担当している清水文明さんにKARTE Blocksを活用した改善施策と成果、今後の展望について伺いました。

事業成長の要となるLPの改善を強化

清水さんの役割や、IVRyのWebサイト運営におけるチーム体制について教えてください。 私はIVRyのPdMを務めています。IVRyはプロダクトチームに営業やマーケティングの機能を付与してグロースを目指すことを志向しており、LPOなどを推進する際のオーナーも私が担当しています。プロダクトチームを軸にしながら、マーケターを含めた混成チームを構築し、4名ほどの体制でLPOやEFO(エントリーフォーム最適化)によるCVR(コンバージョン率)改善に取り組んでいます。

今回、WebサイトやLP(ランディングページ)の改善を本格的に検討された背景は何だったのでしょうか。 IVRyの事業モデルではLPからのリード獲得量が事業数値に直結しますが、本格的なLPOへの着手は行っておらず、CVR改善にまだまだ伸びしろがあると考えました。 たとえば、IVRyは「対話型音声AI SaaS」と説明していますが、初見だとどういった人に向けたサービスで、どのような価値があるのかが分かりにくいのではという懸念がありました。それにより、明確な課題を持ってLPに来訪しても、IVRyのサービスでその課題を解決できるというつながりが見えていないお客様がいると仮説を立て、まずはその機会損失をなくすことに注力しました。

ノーコードで編集可能な範囲に驚き。KARTE Blocksを使ったLPOの推進

具体的には、どのようにLPOの取り組みをスタートされたのでしょうか。 会社としても重点的に取り組むべきテーマだったこともあり、最初にチームでワークショップを開催し、サイト全体の課題の洗い出しをしました。それを受けて、多くの問い合わせが生まれているトップページ、広告から流入するLP、資料請求・無料アカウント登録用ページの3つに絞り、施策のアイデアを数カ月分まとめて出し、A/Bテストを進めていきました。半年ほどで実施したA/Bテストの数は26件。これを少人数で回していきました。 A/Bテストのサイクルとしては、トップページのようにアクセスの多いページは1週間を目安に、1週間では十分な数字が得られないページは2週間ほどを目安にサイクルを回しています。

実際にKARTE Blocksを使ってみていかがですか? 深いコーディング知識がなくてもすぐに実装できるところに感動しました。私は長らくLPOに取り組んできましたが、昔はフロントエンドのエンジニアにコードを書いてもらわないと何もできなかったので、KARTE Blocksのようなノーコード・ローコードツールは大変便利だと感じました。実際にサイト改善の経験がないインターン生にもLPOを任せることができました。

他にはどのような施策を行いましたか? すべての施策で優位な差が出るほど結果が出たわけではないですが、さまざまな施策を試しました。たとえば動画を追加したり、フォームに含める情報をリッチにしたり、資料請求の中身を一部閲覧可能にしたりと、次々と検証を進めていきました。また、AI訴求をしているコンテンツをLPに掲載し、効果が出たことを受けて、その内容を営業資料に展開しました。マーケティング活動だけでなく、マーケットやユーザーの反応を営業活動にも活かすことができました。

KARTE Liveを活用し、顧客理解を深めたサイト改善を

実際にA/Bテストした施策をKARTE Liveで観察していると、ユーザーがWebサイト閲覧中に一旦離脱し、しばらくWebサイトから離れた後に再度戻ってくるケースが多く見受けられました。この行動から、他社サイトや比較サイトを見ている可能性があるという仮説が浮かびました。この仮説が、先述の機能比較表の施策を実施する後押しにもなりました。

他にもゴール機能を用いてCVの種類も細かく見ています。施策を行ったときに資料請求につながったのか、無料アカウント開設につながったのか、単なる1CVでも性質が異なります。一つの施策で複数のゴールを確認できるため、「この訴求はこのCVにつながった」という知見も溜まっていきました。

施策の振り返り以外でもKARTE Liveを閲覧することはありますか? KARTE Live鑑賞会を開催し、流入経路ごとのユーザー行動分析にも活用しています。流入経路ごとに、一直線にCVするユーザーや、何度も来訪してじっくり検討するユーザーなど、さまざまなユーザーの傾向を把握することに活用しています。また、そこで得た知見を共有することで、チーム外のメンバーも顧客理解が進むよう働きかけています。 IVRyの利用を開始されたお客様については、利用データや直接のヒアリングを通じて情報を得やすいです。しかし、コンバージョンに至らなかったお客様が『なぜIVRyを選ばなかったのか』を把握するための、利用開始前のデータを収集することは非常に困難でした。KARTE Blocksを用いることで、定量と定性、両面のデータ活用で、お客様への理解を深めてサイト改善に取り組めています。

ワンクリックで非表示を検証。結果をもとにした判断で意思決定の負荷を軽減

A/Bテストの結果をもとに、本番環境への反映も行われているのでしょうか? KARTE Blocksの価値は、気軽に変更できる点にあります。しかし、ノーコードでの改修を積み上げすぎると、やがてそれが負債になっていきます。そのため、最終的に本番のコードに反映する必要がありますが、一度に複数の改修項目が重なると、反映した際に予期せぬ挙動が発生するリスクも高くなります。 こうした問題に対応するため、KARTE Blocksを使ってスピーディな対応を進めつつも、最終的に良かった施策は本番のコードに反映させるため、毎週エンジニアと連携しています。 KARTE Blocksを活用しつつ、本番のコードを書く選択肢を排除しないことで、将来の負債が増える懸念を減らすことができ、A/Bテストの幅が広がりました。単なる文字修正だけでなく、大幅なコンテンツの入れ替えなど、施策の拡充が可能になったと感じています。

最後に、今後KARTE Blocksをどのように活用していきたいとお考えですか? A/Bテストをチーム全体で実践する体制は整いました。今後は、さらにKARTE Liveを活用していきたいと考えています。現在はエンジニアにもKARTE Liveを利用してもらっていますが、セールスなど他部門にも触れてもらえるよう展開していく予定です。サイトに来訪する実際のお客様を社内のメンバーが同じ目線で見ることで、顧客理解が進み、事業推進につなげていけると考えています。 また、LPの新設やIVRyの強みであるAIを活かした機能の訴求など、大きな改善を目指しています。これらはまだ道半ばですが、今後もKARTE Blocksを引き続き利用しながらA/Bテストに取り組んでいきます。

※記事内の数値指標については以下の通り 調査期間:2024年8月9日〜8月17日にて行ったABテスト施策の実績比較 調査者:株式会社IVRy

活用事例

ユーザーの離脱・再訪データが施策決定の後押しに。機能比較表の追加でCVR40%向上