こんにちは。KARTE Blocks デザイナーの渡部です。
リニューアルのお知らせの第1弾では背景とビジョンについてお話ししました。今回の記事は、リニューアルのお知らせ第2弾として、KARTE Blocksの構造変更と新しい管理体験についてご紹介します。
📔 リニューアルのお知らせシリーズ
- vol.1 もっとシンプルで使いやすいBlocksへ。リニューアルの背景とアップデートの全体像
- vol.2 サイト改善の継続を目指して。管理体験の向上を実現する新構造(本記事)
- vol.3 配信状況がひと目で分かる。チームの目線を揃える新しいプレビュー体験
- vol.4 配信設計も管理も、もっとシンプルに。新しい「施策」がもたらす運用の変化
新しい構造と新しい体験
まずは前回ご紹介した、新しい構造をお見せします。
これまでは「ページ > 配信条件 > ブロック」という構造でしたが、リニューアル後は「施策 > ブロック&配信条件」というシンプルな構造に変更します(下図参照)。新しく導入される「施策」という単位が、配信に関わる全ての情報を一元管理する役割を果たします。
これまでの「配信条件」が「施策」に変わり、配信先の情報である「ページ」は施策の配信情報の一つとして扱われるようになります。以下の図をご覧いただくとイメージが掴みやすいかと思います。
この構造は、「このページでこの施策を配信したい」という目的に基づいた運用がしやすいのが特徴で、ページ書き換えの体験を直感的に行なえる導線となっています。
現在の課題 〜なぜ構造変更が必要なのか?〜
ページ(URL条件)単位で配信条件・ブロックを管理する運用は、一定のわかりやすさがある一方で、複数人での利用や、配信内容が増えていくにつれ利用のハードルとなる可能性があります。
例えば、以下のような場面での体験です。
🤔 同一URL条件で複数のページが作成されている場合の状況把握
→ どのページにどんな配信されているか、確認が難しい。
🤔 配信条件を探す手間
→ 特定の配信内容を見つけるために管理画面のページを何度も切り替えなければならない。
🤔 配信内容の全体像の把握が困難
→ 公開中/停止中などの状態が一目でわかりづらい。
🤔 管理基準にとまどう
→ ページのURL条件で管理するか、配信条件の設定内容で管理するか判断しづらい
Webサイトの改善活動は、施策を実施し、その効果を振り返り、ナレッジ化して次のアクションに繋げる、というサイクルを繰り返します。効果を最大化するためには継続性が重要です。KARTE Blocksを活用したサイト改善サイクルをもっとシームレスにしたい。その目的を達成するため、今回のリニューアルでは構造のシンプル化を図りました。
構造リニューアルによるメリット
課題の解消以外に、構造を変更したことによってどのような体験が向上するのか、気になるポイントをご紹介いたします。
アップデート内容については、第1弾の記事でも以下のようにご紹介いたしました。
今回のリニューアルの主な2つのポイント
1. 「施策」という新しい単位の登場で、配信フローがシンプルに
2. 「ブロックブラウザ」で、配信状況の把握がより直感的に
今回はもう少しだけ、それぞれの内容について具体的にご紹介したいと思います。
(前回の記事はこちら:リニューアルのお知らせvol.1:もっとシンプルで使いやすいBlocksへ。リニューアルの背景とアップデートの全体像)
「施策」という新しい単位の登場で、なぜ配信フローがシンプルになる?
まずは、これまで複数あった管理コンテンツが、施策という一つの単位で一元管理できることが大きなメリットです。一元管理が実現したことで、ユーザーの利便性を高めるだけでなく、仕様の見直しや、新しい機能開発が今後も行いやすくなります。
具体的な機能でいうと、フィルターや並べ替え、施策のグルーピング(ビュー)などです。管理のための情報も一つに集約されることで、設定項目を入力する回数も減ります。また、ラベルや施策のメモ機能も1階層上に露出することになるので、既存の機能を利用するメリットをこれまで以上に感じられるようになります。
構造を変更したことで、URL単位での配信状況の確認が可能に
新たに「ブロックブラウザ」が登場します。この画面では、URL単位で配信中の施策を簡単に確認できます。同一URLに複数の施策が存在していても、個別にエディターを開いて確認する必要がなく、スピーディに状況を把握できるようになります。
リニューアル前の構造の場合、登録したページに紐付けたブロックしか、プレビュー上で同時には確認できませんでした。ページという箱を無くすことでURL単位での確認をスムーズに行うことができます。施策を横断した配信の状況を簡単に確認できるので、複数人で運営している場合でも安心して次のアクションに進めることができます。
「ブロックブラウザ」については次回の記事でご紹介します。ぜひご期待ください。
これまでのデータについて
「今までのデータはどうなるの?」と不安に思われる方もいるかもしれません。ご安心ください。現在ご利用中のデータは、移行期間中に自動的に新しい構造へ再編されます。A/Bテストやパーソナライズ設定も引き継がれ、そのまま新しい体験をご利用いただけます。
移行時期にはサポート体制を強化する予定です。ご不明点等は引き続きお気軽にお問い合わせください。
次回予告…
次回は、新機能「ブロックブラウザ」を詳しくご紹介します。この機能を活用することで、施策の配信状況が一目で把握できるようになります。どうぞご期待ください!
今回のリニューアルによって、みなさまの施策運用をより支えられる存在になれれば幸いです。これからもKARTE Blocksをどうぞよろしくお願いいたします。
お問い合わせについて
今回のリニューアルに関してご不明点やご質問がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
- チャットサポート:KARTE管理画面左下の「サポートガイド」より、直接お問い合わせいただけます。
- サポートサイト:リニューアル後専用のサポートサイトを公開予定です。詳細は追ってお知らせいたします。
- Blocks相談室:専任チームにオフラインで質問できる場を設けております。開催概要はこちらをご確認ください。
- オンボーディングプログラム:KARTE Blocksをはじめて利用する方、久しぶりに利用する方の導入を手助けする「はじめてガイド」や、基本を学べる「KARTE Academy」などのサポートコンテンツをご用意しております。KARTE管理画面左下の「サポートガイド」や、右下の「?」マークからご確認ください。
また、リニューアルに関する情報をおまとめしたサポート記事「リニューアルガイド」もご用意しております。KARTE管理画面右下の「?」マークからいつでも遷移できます。ぜひご活用ください。
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